医師こそワークライフバランスが必要。公私の充実につながる転職を

日本では長い間、「医師は長時間勤務が当たり前」という風潮が定着していました。実際、医師の過酷な労働による貢献が日本の医療を支えてきたといっても過言ではありません。

しかし、医師の心身の健康や私生活をおろそかにして良いはずがなく、医師こそしっかり休みを取ったりプライベートを充実させながら、いきいき働くことが望まれます。

本コラムでは、ワークライフバランスの概要を確認するとともに、医師にとってのワークライフバランスと転職について考察します。

ワークライフバランス=仕事と生活の調和

「ワークライフバランス」という言葉を誰もが耳にしたことがあると思います。「仕事と生活の調和」と日本語訳されるワークライフバランスの考え方は、広く浸透しつつあります。内閣府のホームページには「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が記載されています。

(引用ここから)

我が国の社会は、人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ずしも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくい現実に直面している。
 誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。
 仕事と生活の調和と経済成長は車の両輪であり、若者が経済的に自立し、性や年齢などに関わらず誰もが意欲と能力を発揮して労働市場に参加することは、我が国の活力と成長力を高め、ひいては、少子化の流れを変え、持続可能な社会の実現にも資することとなる。
 そのような社会の実現に向けて、国民一人ひとりが積極的に取り組めるよう、ここに、仕事と生活の調和の必要性、目指すべき社会の姿を示し、新たな決意の下、官民一体となって取り組んでいくため、政労使の合意により本憲章を策定する。

(引用ここまで)

医師がワークライフバランスを意識するとき

医師は、人と生命に真摯に向き合う仕事に従事しています。大半の医師が自分の仕事に誇りややりがいを感じる一方で、長時間勤務の負担、オンコールへのプレッシャー、人間関係の悩みなどを抱えています。医師こそワークライフバランスを維持し、休むときはしっかり休んで仕事のモチベーションを維持したいものですが、過酷な労働が続くとワークライフバランスを考えるゆとりもなくなり、現状を悪化させてしまいます。

実際、医師は以下のようなきっかけで転職を視野に入れた「ワークライフバランス」を意識しているようです。

ライフスタイルの変化

出産、育児、結婚、親の介護など、ライフスタイルに大きな変化が生じたときです。女性医師であれば、この機会に常勤から非常勤に、あるいは時短に変更する選択肢を検討することも多いでしょう。男性医師の場合も育児の時間を作りたい思いが高まり、通勤のしやすさや勤務時間など、条件を重視した転職を考え始める人もいます。

職場の環境や労働条件に疑問を感じたとき

過酷な労働に心身ともに疲れ、しかも自分の働きが評価されていないのではと感じたとき、ワークライフバランスを意識します。例えば、「他の病院の勤務医の年収を聞いてがっかりした」「子どもと何か月も遊べていない」といったことが引き金になります。努力や苦労が報われ、私生活も楽しめる職場を求めるのは自然な流れといえるでしょう。

キャリアアップを実現したとき

通常の業務と試験勉強を並行し、専門医などの資格を取得した時の達成感や喜びは何にも代えがたいもの。キャリアアップを機に、苦労して得た資格を活かせる職場に移ろうという気持ちが生じます。

後進育成へのシフト

第一線で活躍してきた医師が、後進の育成にやりがいを見出すことがあります。また、手術を多く担当してきた医師が年齢を重ね、後輩にその座を譲るとともに自身のセカンドキャリアを考え始めるといったケースです。ワークライフバランスが保たれるセカンドキャリアを築くことは医師の自然な願いです。

転職のプロにワークライフバランスの相談を

日本では「過酷な労働こそ美徳」という古い風潮が長く支持されたこともあり、「ワークライフバランス」と頭で理解していても、どう実践したらよいかわからない人も多いと思います。

そんなときは、転職エージェント会社を頼ってみてはいかがでしょうか。今日の転職においてワークライフバランスは決して無視できるものではないですが、ワークライフバランスとひと口にいっても、医師によってそのスタイルは異なりますよね。ぜひキャリアアドバイザーに「ワーク」と「ライフ」それぞれの何を大切にしたいか、どうしたいかをお聞かせください。医師も、自分の胸の内を家族でも上司でもない人物に伝えることで頭の中が整理され、理想とするワークライフバランス像がはっきりしてくるかもしれません。キャリアアドバイザーは、ヒアリング内容を元に理想のワークライフバランスを実現する転職先を紹介することができます。

まとめ

・仕事と生活をどちらも充実させる「ワークライフバランス」の考えは医師の間にも浸透してきています。

・ライフスタイルの変化、医師としての貢献が評価されていないと感じたときなどに、医師はワークライフバランスについて考え、それが転職のきっかけになります。

・理想のワークライフバランスを実現する転職は、転職エージェント会社に相談するのが得策です。キャリアアドバイザーがワークライフバランスを維持できる転職先をお探しします。


一般的な会社員と異なり、高齢になっても現役で働くことが可能であるのも医師の特徴です。医師が自分自身の心身を健康に保ち、長く活躍するためにワークライフバランスは不可欠です。

転職を検討する場合、医師としてのキャリアやスキルを伸ばしながら私生活も充実できるよう、「キャディカル医師.転職」が支援いたします。

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