患者さまや患者さまのご家族の方に接し、生命や健康の維持・回復に直接かかわる医師の仕事。大半の医師が誇りややりがいを感じているはずです。しかし、常に責任やプレッシャーにさらされ、ストレスにさいなまれるのも事実です。心身共に疲弊し、転職を検討することも珍しくありません。

医師は特に地域や診療科目で偏在があり、転職のハードルは低いといえます。実際、多くの医師が転職を実行していますが、中には後悔する転職をしてしまった医師も。転職を予定している医師の方は、先輩医師の経験を参考にしてください。

医師が後悔した転職①
漠然とした退職理由

多くの医師が「早く辞めてしまいたい」「とにかく別の職場に移りたい」と考えた経験をお持ちだと思います。「転職したい」と考えている以上、必ず理由があるはずですが、その理由がはっきりしていないままでは転職活動も失敗に終わる可能性が高そうです。

また、不満の内容が「給与」「休暇がとりにくい」と認識している場合も、そのまま退職理由にするのは考えものです。

まずは不満の内容を分析することが転職活動の第一歩！！

退職理由は現在の上司を納得させ、新たな転職先には「ぜひ採用したい」と思わせることが肝心です。

医師が後悔した転職②
優先順位が曖昧

仮に、転職したい理由が「給与」と「休日」の2つであるとしましょう。給与は高く、休日は多い方が良いに決まっています。しかし、転職活動においてはどちらに重きを置くか、優先順位をつけることも必要です。例えば、「自宅を購入したので給与を一番に重視する」「子どもが大きくなり、手がかからなくなったが進学費用が必要」と考える医師は給与を第一の理由に位置づけ、休日についてはある程度折り合いを付けるはずです。

反対に、「子どもが小さいので少しでも長く一緒に過ごしたい」「プライベートを充実させたい」と考える医師は休日を優先します。そうすることで転職先の条件とのマッチングの確率がアップします。

医師が後悔した転職③
転職を焦った

現在の職場に不満があるが解決ができない場合、「転職したい」という気持ちが日に日に膨らんでいきます。その結果、後先を考えずに転職に突進してしまうことがありますがNGです。焦るあまり、提示された条件を見落とし、面接は「採用されるため」の態度で挑んでしまうからです。

本来、面接とは採用する側と採用される側のマッチングをはかる場です。しかし「採用されれば今の職場を辞められる」という思いが先に立つと、確認すべき質問も控えてしまい、転職後に後悔することになります。

医師は、患者さまの生命や健康にかかわる職業ですから、転職もじっくり取り組むのが理想です。しかし、不満を抱えたまま働き続けて心身不調に至るのはよくありません。迷わず転職エージェント会社を活用し、キャリアアドバイザーに「転職のベストな時期」から相談することをおすすめします。キャリアアドバイザーは豊富な転職候補先の情報を提供し、履歴書作成や面接対策に至るまでサポートします。

後悔しない転職のために

紹介した「医師が後悔した転職①～③」に共通するのは、「分析ができていない」ことです。現状の不満の内容、転職先に求めること、そして自己分析のいずれも行わずして転職活動を始めると失敗しやすくなります。

①は、なぜ退職したいのか。不満があるのなら、具体的にはどのような不満なのか、箇条書きに書き出すのもよいでしょう。公共交通機関で通勤している人は通勤中にスマートフォンに書き出すこともできます。「思い」を「文字化」することがとても大切です。

②は、転職先に何を求めるのか優先順位をつけることです。項目を挙げるなら、勤務先の形態（病院、クリニック、企業など）、給与、勤務地や通勤時間、残業の有無、オンコールの有無などがあります。希望を100%満たす転職先を見つけることは難しいですが、優先順位の高い項目がより多くあてはまれば、転職候補先に絞り込めます。ただ、求人票から読み取れない職場の雰囲気などは、転職エージェント会社の活用が得策です。

③転職を焦らないというのは、「退職のベストタイミングを逃さない」と言い換えることができます。転職は、「現職の退職」「新しい勤務先への就職」と2つの大きなイベントがほぼ同時に発生します。スムーズな転職に円満退職は欠かせませんから、数か月～場合によっては１年くらい腰を据えて転職に臨むとよいでしょう。

ただ、現在の状況が大きな負担になっており、ある程度のスピードを求める場合もあると思います。転職エージェント会社を活用し、キャリアアドバイザーと時期の相談をしながら転職活動を進めるとよいでしょう。

まとめ

・医師は転職に強い職種ですが、転職活動のやり方によっては後悔する結果になります。

・後悔する転職の具体例として、「漠然とした転職理由」「優先順位が曖昧」「転職を焦った」が挙げられます。いずれも自分自身や現状、転職先に何を求めるのか分析ができていないことが原因として挙げられます。

・後悔しない転職対策として、転職エージェント会社の活用があります。キャリアアドバイザーが明確な転職理由の確認、転職候補先の情報集めなど、さまざまな面でサポートします。

医師にとって転職はめずらしくないことから、転職に抵抗を感じない人も多くいます。しかし、時間や労力を使う以上、後悔しない転職をめざしたいものです。

分析不足や勢い任せの転職に終わらせないことも大切ですが、転職エージェント会社の活用も手段のひとつです。多忙な医師、転職経験が少ない、確実な転職で公私とも充実させたい医師は「キャディカル医師.転職」までご連絡を。キャリアアドバイザーが、培ったノウハウと経験を活かしてサポートします。お困りのことがありましたら「キャディカル医師.転職」お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください！