医師はいつの時代も憧れの対象となる職業のひとつ。実際に医師になったみなさんも、子どものころから努力を重ねてこられたことと思います。
しかし念願の医師になったものの、夢見ていた医師の姿と現実とのギャップに苛まれ、「仕事がツラい……」「もう辞めたい……」と悩む方も少なくありません。
今回は、医師が仕事をツラいと思う理由について取り上げながら、改めて医師としてのやりがいにもスポットを当てることで、これから進むべき道について考えていきます。
目次
医師が仕事をツラいと思う理由
医師は人の命、患者さまの希望やご家族の願いと日々向き合う仕事なので、肉体的にも精神的にもハードな仕事です。
長時間労働で自分の時間がない
医療現場は慢性的な人材不足であるため、長時間労働が蔓延しています。趣味の時間やご家族との時間が制限されるので、大きなストレスを感じます。2024年4月からはじまる「医師の働き方改革」によって勤務医の残業時間に上限が設けられるので、長時間労働の是正に期待したいところです。
不規則な勤務体系で体力的にキツい
24時間、365日、休むことなく患者さまのケアをするために、夜間や休日の出勤、オンコールへの備えなどが必要です。睡眠時間が不規則になり、完全に心休まるときがないということから、心身を病んでしまう医師もいます。
責任が重すぎてストレスを感じる
専門にもよりますが、人の生死に直結する診療科の場合、その重圧は相当なものです。「失敗したらどうしよう」というプレッシャーが他の職業よりも大きいことから、大変なストレスを感じ続けることになります。
人間関係など職場の雰囲気が悪い
医師のなかでも上下関係や診療科といった立場の違いがある上に、看護師やコメディカル、患者さまやそのご家族など、さまざまな人とコミュニケーションを取る必要があります。そんな病院内の複雑な人間関係で悩まされる医師も多いようです。
対価が見合っていない
医師の収入は他の職業と比べてもトップレベルで高いとされていますが、職場や働き方、年齢や経験などによってさまざまです。上記のように長時間労働、不規則な勤務体系、命と向き合う重圧、複雑な人間関係といった苦労に対して、対価が見合っていないと感じる方もいることでしょう。
医師のやりがいは?
仕事がツラいと感じたら、医師という職業に憧れていたころの気持ちを思い出しながら、実際に働くなかで感じてきたやりがいを見つめ直してみましょう。きっと光が見えてくるはずです。
苦しんでいる人を助けられる
痛みや不安で苦しんでいる人にとって、医師は希望です。患者さまのケアにはさまざまな人が関わりますが、医師は投薬の指示や手術などで助けることができる素晴らしい職種です。「苦しんでいる人を助けたい」と医師を目指した方は、そのころの気持ちを思い出してみるとよいかもしれません。
人の命、人生を救える
目の前の患者さまの命を救うことは、その方の人生、ご家族の人生も救うことに繋がります。何よりも尊い命を救うことができる職業だからこそ、みんなに憧れられ、尊敬されるのだと思います。
患者さまやご家族に感謝される
病気を発見し、診断し、治療することで、患者さまやご家族から直接感謝されることも多いのではないでしょうか。患者さまからの「ありがとうございました」のなかには、一生忘れない感謝の気持ちが込められています。
知識やスキルが仕事に直結する
医師という仕事は常に新しい知識やスキルを身に付けていかなくてはならない職業ですが、その努力が仕事の結果に直結することは、大きなやりがいにつながります。
社会的地位と収入が高い
医師になるまでの努力と、医師としての仕事の過酷さ、知識や技術の専門性から、医師はどの時代においても社会的地位が高い職業です。同時に、収入もトップクラスに高いといえます。「これこそが医師の醍醐味」と考えている方も多いでしょう。
今の悩みを解決する方法
医師のやりがいを見つめ直してみてもなお、「仕事が辛い……」「もう辞めたい……」という思いが消えないなら、働き方を変えてみてはいかがでしょうか。「医師の働き方改革」を、ご自身の手で施行するようなイメージです。
開業する
思い切って開業医になるのもひとつの手です。働き方や業務内容、一緒に働くスタッフなども自分で決めることができるので、そういう面ではストレスが少なくなるはずです。
一方、採用やスタッフの育成、マーケティングなど、経営者としての業務が加わるので、勤務医時代よりも忙しくなることは避けられません。
ハイリスクハイリターンの勝負に出たい方にはおすすめの方法です。
開業について考えている場合でも、「キャディカル医師.転職」のキャリアアドバイザーに相談していただければ、サポートいたします。
フリーランスとして働く
非常勤勤務やスポットバイトといったアルバイトで生計を立てるフリーランス医師なら、働く場所や時間を自由に決められるというメリットがあります。その活躍の場は病院だけでなく、製薬会社や保健所、企業の産業医などにも広がっています。
ただし、常勤として患者さまと向き合っていないのでは?と言われる事もあるので、ご自身の信念をしっかりと持っていただく事が必要だと思います。
転職
一番手っ取り早いのが、転職です。激務がツラいなら人手が多い職場を選んだり、人間関係で悩んでいるなら風通しのよい新しい職場で心機一転したり、収入に不満があるなら高収入の求人を選んだり。今何がツラいか、自分が医師としてどんなことにやりがいを感じているかを見つめ直し、より希望に合った職場を見つけると、今後のキャリアも前向きに考えられるはずです。
まとめ
・医師が感じやすい不満は、長時間労働、不規則な勤務体系、責任の重さ、人間関係、収入などが挙げられます。
・医師のやりがいは、人を助けられること、感謝されること、知識やスキルが仕事に直結すること、社会的地位と収入が高いことなどです。
・今の悩みを解決する方法として、開業、フリーランスとして働く、転職があります。
・なかでも一番手っ取り早いのは転職です。
・希望に合った職場に転職すれば、医師という仕事にさらにやりがいを感じながら働くことができます。
医師は比較的転職が多い職種ですが、激務のなかでの転職活動はとても大変です。そんなときは、医師の転職を成功させる方法や、さまざまな職場の内部情報を熟視している「キャディカル医師.転職」のキャリアアドバイザーが、あなたの転職を、効率よくサポート。スケジューリングやさまざまな手続きも、お手伝いさせていただきます。
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